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2011-11-20 23:29

OH !ガッツ!



先日、ある町を訪れました。
町の名前は「雄勝町」。3月11日の震災で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市の港町です。
今回この町を訪れるきっかけとなったのは、ミュージシャンの深田悦之さんからの勧めでした。
深田悦之さんは、度々このブログでも紹介していますが音楽活動や執筆業など多方面で活躍されている方です。
9月に渋谷で行われた深田さんのライブに参加したのですが、そのライブの際に宮城県から立花貴さんがいらしていて紹介されてたのが震災で被害を受けた雄勝町での養殖業の新しい試みでした。
この新しい試みというのが、「そだての住民」というものです。
これまでの養殖オーナーのように、ただお金を払って商品を買うのではなく、実際に雄勝町に来て養殖作業をみたりその作業に参加して自分達で育てていきましょうと。
この「そだての住民」を行っているのは合同会社オーガッツというところで、今回の震災で被害を受けた漁師さんが中心となって作られて新しい会社です。
深田さんのライブにいらしていた立花さんは、出身が仙台ということですが住まいも仕事も東京の方で、今回の震災で支援活動を行う中で雄勝町を知り地元の漁師さんと一緒に「オーガッツ」の設立に参加したそうです。
この「そだての住民」とは一口1万円で、牡蠣・ホヤ・ホタテ・銀鮭などを選ぶことができ、申込をしてから養殖がはじまり、それぞれの収穫時期に海産物を受け取ることができるというものです。
ですから牡蠣やホヤで2,5年。ホタテや銀鮭ですと約1年かかるといわれています。
そしてその育ての期間は、希望者のみ雄勝の町まで来て実際に養殖作業に参加できるというものです。

3月の震災から8カ月余りがたちますが、私達の生活の中であの震災直後の危機感は薄れてきています。
でも僕の心の中では何かがずーっと引っかかってる状態でした。
深田さんからこの「オーガッツ」の話を聞いたとき、薄れかかっていた気持ちを繋ぎとめるいい機会だとおもいました。
あとは深田さんからの勧めでした。僕と深田さんはクリニックの患者さんとして出会ったのですが、かれこれ9年位のお付き合いになります。クリニックだけの付き合いではなく、ライブに呼んでいただいたりギターを教えてもらったり。僕にいつも元気と刺激を与えてくれる素敵なオジサンです。
そんな深田さんの勧めもあって、この人が応援しているなら僕も応援しようと。
僕一人ではたいしたことはできませんが、一人でも多くの人に知ってもらえるようにと思い、雄勝の町を訪れることにしました。

今回の地震による津波は東北地方の沿岸部においてたくさんの命を奪い、大きな被害を与えました。
この雄勝町も同じく、その特異的な地形がより被害を大きくしたと言われています。
下に何枚かの写真を載せていますが、シャッターを押すのをためらってしまうほど痛々しい惨状で漁港の周りは壊滅的な状態でした。
オーガッツの事務所を訪れた際には、オーガッツ代表の伊藤さん、甥っ子の優樹さん、山本さんにお会いすることができお話を聞くことができました。
ここには「そだての住民」が来た際に宿泊できる施設まで用意してあり、ちょうどイベントの準備を進めているところでした。今後はこの雄勝でとれた海産物を使った料理教室の開催なども考えているそうです。

様々なカタチで復興支援が行われていますが、このオーガッツの試みの良いところは地元の漁師さん達が自分達で新しい養殖業の有りかたをつくり、町を復興させるために多くの人を呼ぶ仕組みをつくっていることだとおもいます。
単にお金を出しておわりではなく、継続してつながっていられる。
あの壊滅的な被害を受けた雄勝の漁港をみたとき、何年かかるかわかりませんがいつの日かまたみんなが笑顔で集まれる町になれる日を夢見て、僕は見守っていきたいなとおもいました。

被災地とのかかわり方には、皆さんいろいろな意見があるとおもいます。
原発の影響もあり、できるだけ東北方面は控えたいという話もききます。
なにが正しくて、なにが悪いかはわかりませんが一人ひとりが自分で判断して、少しでも良いとおもったことに手を差し伸べてあげれればいいかなと。

なかなか自分で思ったこと、見たこと、感じたこと伝えるのは難しいですが少しでも興味をもっていただいた方はちょっとオーガッツのホームページをみてみてください。
よろしくお願いします。


oh!.jpg
オーガッツの事務所です。

伊藤さん
オーガッツ代表の伊藤浩光代表と甥っ子の優樹さん。

雄勝4

雄勝3

雄勝2

雄勝1

雄勝湾
津波の被害が嘘のような穏やかできれいな海でした。

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